上層階に突如現れた癒しの森林
横浜みなとみらいに建つ商業施設で6F共有空間のグラフィック&サイン計画・工事である。
この施設は、1F〜5Fにはフロアテーマがありながら、6Fだけはテーマを持たない閑散としたフロアであった。
フロアの大きな特徴はイベントスペースが設けられており、大部分を占めている。
また、いくつかの公共機関とオフィスが入っており、ビジネスマンに多く利用されながらも、
商業店舗が一部に連ねるなど様々な顔を持つフロアでもあった。
計画していくにあたって、『癒しの空間』というテーマから『森林浴』をデザインのキーワードとし、
通りゆく人たちに自然を感じてもらう空間を目指した。
そうすることで、利用者への心の配慮につながり、ゆとりをもって買い物やイベント、ビジネスに臨んでいただく
ことを目的としている。
デザインは、空間全体に木のグラフィックを展開し、迫力ある広大な森林の再現とリアルさを追求している。
現場では、葉の一枚一枚に違った動きを持たせ、カラーの調整も実際の現場にて実物サンプルの検証を繰り返すなど、
木のイメージを保つよう徹底することで、本当に森林浴を楽しむような、心地よい空間に仕上がった。
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