これは、横浜市上大岡にある保育園の各部屋にいる園児の年齢を示すサインである。
2009年の旭はるかぜ保育園に続くこの置き型サインは、前回と同様に壁の無い空間に必要とするサインであり、安全性や使い勝手を考慮している。子供たちのいつも身近にいるものとして、ぬいぐるみのような存在をイメージし、形状は年齢ごとに高さや色に変化をつけて分かりやすくしている。その変化によって園児たちが少しでも自分の成長に変化に気づくきっかけになればと思いデザインした。
デザインのポイント
1.子供にやさしいこと
子供の手に触れる以上、柔らかく壊れにくいことを条件として設定した。子供の成長を、段々形状で表した本体には硬めのウレタンフォームを使用し軽量化、それに着色スウェード(布)を被せた。数字、英字はそれぞれワッペンを縫い付け、子供らしい仕上がりを目指した。
2.機能的であること
ここでいう機能的とは、洗濯でき清潔感を保てること、年齢を示す本来の機能以外にも用途があること、そして表示として存在感を主張すること。
3.エコを意識した配色
カラーは、緑をPCCS色相環より5パターン抽出し、ナチュラルカラーハーモニー配色で展開した。
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